症例)股関節に痛みのある方①

当院には、関節の変形によって起こる痛みで困ってる方も多く来院されています。

関節の変形が起こる原因

生きていく上で『動く』と言うのは絶対に必要なことで
この動きが関節に体重をかけ、時間をかけて少しずつ変形が起こり痛みが出てきます。

変形が起こる原因は様々で、
遺伝的な要因もありますし、
怪我や手術、事故などの大きなダメージの結果として起こってくるものもあります。

最初は少し痛い程度で動くこともできますが、
変形が進んでくると強い痛みで動くこともままならないようになってきます。
そうなると動く意欲も低下し、運動量が下がり、
筋力が弱まり余計関節の安定性が下がって痛くなるといった悪循環につながってきます。

痛みは辛いものですね。
それでも、施術によって痛みを取ることは可能です。

施術によって関節の変形が治せるわけではありませんが、
変形の原因となっている様々な要因を明らかにして
関節にかかっている負担を減らすことにより痛みを取ったり痛みを弱くすることができます。

本当に原因は人によって様々で、
膝や股関節の痛みであっても、人によっては首、人によっては足首など多岐に渡ります。

事故による影響の大きさ

今回の新しい患者さんは股関節の痛みで困って来られました。
数ヶ月前から歩くのが困難になるほど痛みが出始めて、痛み止めを飲まないと仕事に行けないほど。

生まれつき股関節に弱点がありました。
先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)です。
股関節が脱臼や亜脱臼(不完全な脱臼)という状態で生まれてこられ、
病院に行くとすぐに手術した方がいいと言われてしまう状態の様です。

痛みはあるけれどまだ手術はしたくない。
ご本人は何とかあと3年はこのままもたしてほしいとの希望を持たれています。

ここで関節の働きと
先天性股関節脱臼がどういう状態かを少し説明します。

>>>続く 症例)股関節に痛みのある方②